「下肢静脈瘤」と「下肢静脈血栓症」と「エコノミークラス症候群」の違い【後編│エコノミークラス症候群】

【前編│下肢静脈瘤】、【中編│深部下肢静脈血栓症】に続いて、最後は、
みなさん一度は耳にしたことのある「エコノミークラス症候群」についてです。

急性的に起こる「エコノミークラス症候群」

【エコノミークラス症候群って?】

エコノミークラス症候群=急性肺動脈血栓塞栓症
足に血の塊ができる(血栓症)+血栓が肺に飛んで詰まる(肺塞栓症)
この2つを合わせたものを「エコノミークラス症候群」と呼ばれています。

エコノミークラス症候群は、下肢静脈血栓症のさらに一段階先の症状です。
足の静脈にできた血の塊(下肢静脈血栓症ですね)が、足にとどまらずに、
静脈の流れに乗って肺にたどり着いて、肺の血管を詰まらせます。
(長時間座ったままの後に急に立ち上がったとき、血が勢い良く流れて、
できた血栓が血の流れに乗って肺まで達するケース)

太い血管が詰まると、肺の広い範囲に血液が流れなくなり、
胸が苦しかったり痛みを感じ、最悪死に至るケースもあります。

※どうしてエコノミー症候群っていうの?

長時間狭い空間に座りっぱなしの状態で血液の流れが悪くなるのに加え、
機内はとても乾燥しているので、気付かないうちに脱水症状になっている、
(とくにアルコールを飲むと利尿作用が働いて体内の水分が抜ける)
低い気圧によって体内の水分が蒸散しやすくなって血液粘度が上昇する、
という、血液が固まりやすい条件が揃っているので、
代表して「エコノミークラス症候群」と呼んでいます。
飛行機内だけでなく、ビジネスクラスや、車での長時間移動などでもなります。

(震災後、車内で寝起きしていたお年寄りにもこの症状がみられました)

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