ワーファリン日常生活の注意点

■食生活上の注意点

絶対に摂取してはいけない食品は、納豆、クロレラ、青汁の3点
晩酌をする人は、服用するタイミングを夜から朝に変更する(飲酒後は7時間以上あける)
ナットウキナーゼ、クロレラ、セントジョーンズワート含有のサプリメントは禁忌

■旅行時における注意点

海外旅行で時差がある場合は、服薬間隔に注意し、現地の適当な時間に服薬する
薬を紛失したり飲みきってしまった場合、現地の病院で処方してもらう
ワーファリンの服用量が記されたカードを常に携帯しておく

■出血につながる行為に対する注意点

過度に行動を制限するより、正しい止血のポイントを教える
いつもより出血が激しかったり、止まらないときにはすぐ受診を
歯磨きで出血しても心配せず、歯科医院で指導される磨き方を守る

■飲み忘れ時の注意点

飲み忘れた場合、当日の服用予定時間の12時間以内であれば服用が可能
服用予定時間より12時間を超えてしまったら、翌日のいつもの時間に服用する
飲み忘れても、絶対に2回分を一度に服用しない

■併用薬に対する注意点

ワーファリンと併用薬との薬物相互作用は、血液の凝固状態にどのように影響するかが問題となります。ワーファリン処方前から使用されている薬剤があり、併用を避けられない場合は、INR(International Normalized Ratio;国際標準比)値をモニターしながらワーファリンの量を増減します。また、併用薬剤の同種同効薬でワーファリンとの薬物相互作用がないものが存在する場合は、その薬剤に代替することを考慮します。

なお、ビタミンKを多量に含む食物にも注意が必要です。納豆、青汁、クロレラは摂取しないように指導します。

■副作用発現時の注意点

出血傾向、脳梗塞の前触れ症状はチェックシートで確認する
家族にもチェックシートを渡し、確認できるようにしておく
症状に気づいたら、予約した受診日を待たずに、すぐに受診する