薬について

プロテインS欠乏症の私が飲んでいる薬「リクシアナ」について

若い世代で血栓症になる人は少ないそうですが、私は24歳のときに左下肢の静脈に血栓ができて以来、私の両下肢には血栓が詰まったままです。

今回は、私が飲んでいる「リクシアナ」という薬についてです。

血栓症治療薬のワーファリンとリクシアナ

血栓症が判明したのが大学4年生の冬。

当時住んでいた長崎市にある総合病院の内科を受診したんですが、「リンパ炎」の診断を受けて抗生剤だけをもらって終わりました。

抗生剤を飲んでも左足首の痛みと腫れが治るどころかどんどん悪化していって、10m歩いて止まる。

電話で「そりゃリンパ炎じゃない」という父(医者)のアドバイスを信じて、地元に戻って循環器内科でエコー検査をしたら「下肢静脈血栓症」が判明しました。あやうくリンパ炎と思って放置するところだった、と思うと恐ろしいです。。。

ワーファリンの服用開始

エコー検査をした日からワーファリンとバイアスピリンの2剤内服開始。
20代と若いこともあって、ワーファリンとバイアスピリンで血流をアップさせて、その勢いで血栓を少しずつ削り溶かすような目的もありました。

ワーファリンはこまめに血液検査をして薬の効き具合を確認しないといけない薬なので、2ヶ月に1回のペースで循環器内科に通っていました。半年に1回くらい下肢エコー検査を受けていたんですが、薬を飲んでいても全然減らない私の頑固な血栓たち。

若いうちだと、血液サラサラの薬を飲んでたら血栓もそのうちジワジワと削り取られて、いずれ血栓が減るか消失するからしいんですが、減らない。

ずっと私の下肢とともにしぶとく有り続ける血栓たちよ。

そうこうしているうちに、エコー検査の結果を見た先生から「血栓が器質化してますねぇ」との一言。

そう。減るどころか、血栓が帯状にピラピラと固まって血管にくっついている状態(器質化)になってしまいました。私の血栓は厄介。

ワーファリンからリクシアナへ変更!

血栓症になってからというものの、血栓症予防のために「ワーファリン」を飲み続けていたんですが、薬のコントロールもが難しくて、薬の服用を辞めても数日は血液サラサラ状態が続くし、納豆は食べたらダメだし、ワタシ的にはなにかと不便な薬でした。

薬価が安いのはありがたかったんですが。

担当の循環器の先生からは「そのうち使い勝手のいい薬が適応になるからもうちょっと待っててね」と言われていました。その薬が抗凝固剤の「リクシアナ」。

もともとリクシアナは「非弁膜症性心房細動」の治療目的にしか使えなかった薬だったんですが、適応病名に「静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症および肺血栓塞栓症)の治療および再発抑制」が追加されてからようやく私も使えるようになりました。

よーーーやく納豆が食べられる。

リクシアナ錠の写真私は1回につきリクシアナ30mgが適正量なので、リクシアナ60mgを半分に割ってます。こんな感じで小さなケース(ピアス入れ?)に入れて持ち歩いています!

 

久々に食べた納豆は最高に美味しかった

ワーファリンを飲み始めて数年我慢していた納豆。一粒も食べることのなかった納豆。

数年間ぶりに食べたあの日の感動は忘れられません。(大げさ)

好きなメーカーの納豆(小粒)に、小ねぎと刻んだ紫蘇を入れて混ぜて、熱々の白ごはんに乗せて海苔で巻いて食べたあの瞬間。

「食べれるけど食べない」のと「食べたいのに食べられない」って本当に大違いだなぁと感じました。

たかが納豆で?みたいに思われるかもしれませんが、ワーファリンを飲んでいる人の不満の声として「納豆が食べられれない」というのは多いみたいです。(担当医談)

薬がリクシアナに変わって、頻繁な採血や薬の量コントロールも必要なくなったので本当に良かった。

薬価は高いけど。

でも、幸いにも私はこのリクシアナ以外の薬は飲んでないし、頻繁に治療も受けなくていいので薬を変更することに関しては、デメリットよりメリットしかなかったです。

 

ちなみに、リクシアナ錠には「15mg」と「30mg」と「60mg」の3種類があるんですが、私が飲んでいるのは「1日30mg」。でも、30mgを1錠ではなく「60mgを半錠」にして飲んでいます。

というのも、リクシアナの30mgと60mgの薬価(価格)がなぜか同じ。(意味がわからん)

なので、例えば1ヶ月分として
”30mgを30錠処方してもらって1錠飲む”よりも
”60mgを15錠処方してもらって自分で半分に割って飲む”ほうが
半額の値段で済みます。

うーーん、この薬価がどういう意味があるのかわからないんですが、とにかくもし30mgを1錠飲んでいる人がいたら担当医や薬剤師さんに相談するのもありです。

リクシアナを約8年間飲み続けた現在

ワーファリンからリクシアナに変更したのが2014年頃だったので、もう8年近くリクシアナを飲んでいますがとくに問題なし。

リクシアナの主な副作用として、出血、肝機能障害、黄疸、間質性肺疾患等があるそうですが(※参照:添付文書)、私は生理期間中の出血が若干多いくらいで、怪我して血が止まらないとか肝機能が悪くなったりもせず、とくに問題なしです。

体質もあるかと思いますが、ワーファリンのときは皮下出血とかめちゃくちゃしていたので、代替したリクシアナで副作用がないのは本当にありがたい。

というわけで、これが現在の私が飲んでいるリクシアナについてでした。

本音を言うと、いつか薬を飲まなくても良い日がくるのが目標です。なんとかして、血管に詰まっている器質化した血栓を減らしたり、体質改善して、薬に頼らなくても血液サラサラな状態に持っていって薬を減らすなりやめるなりしたいものです。

それを目標にして、今後もいろいろチャレンジしようと思います。

このブログの更新を怠らずにするのも目標にします(笑)